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トランペットの名曲|一度聴いたら忘れられない!印象的な楽曲を厳選
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トランペットの名曲|一度聴いたら忘れられない!印象的な楽曲を厳選

トランペットといえば、ファンファーレのような目の覚めるはっきりとした音をイメージされる方が多いはず。

確かに、ストレートに響き渡るかっこいい音色は魅力の一つですが、実はトランペットという楽器は、曲によってやわらかい音や切ない音、妖艶な音など、「ラッパ」のイメージからは想像できないような多彩な音色を奏でることができる楽器なんです!

今回は、そんなトランペットの魅力をさまざまな角度から楽しめる作品を、幅広いジャンルからピックアップしました。

名曲を聴きながら、これまで知らなかったトランペットの魅力に浸ってみてはいかがでしょうか?

もくじ

トランペットの名曲|一度聴いたら忘れられない!印象的な楽曲を厳選

カンタービレとスケルツェットPhilippe Gaubert

『カンタービレとスケルツェット』は、作曲家であり優れたフルート奏者でもあったフィリップ・ゴーベールさんによる優雅なトランペット曲です。

温かみのある出だしのカンタービレから、生き生きとしたスケルツェットへと移行する巧みさは、この楽器の多様性を見事に示しています。

フランス音楽のエッセンスを感じさせる繊細な表現が光り、トランペットの豊かな音色が深い感動を与えてくれます。

聴く人の心に静かに寄り添いながらも、その美しさで強く記憶に残るこの曲との出会いは、新たなトランペットの魅力の発見につながるに違いありません。

RAG MUSIC 編集部

ヴェニスの謝肉祭による変奏曲Jean-Baptiste Arban

ジャン=バティスト・アルバン作曲の『ヴェニスの謝肉祭による変奏曲』は、トランペット演奏の真骨頂ともいえる作品です。

原曲はバイオリンの鬼才として知られるニコロ・パガニーニによって書かれたバイオリン用の作品ですが、アルバンはそれをトランペットのために見事にアレンジしています。

曲中で駆使される高度なタンギングは、聴く者に強烈な印象を与えます。

やわらかい音色から切ない音色へと移り変わる表現力の豊かさが、この楽器の可能性を広げたことを強く感じさせてくれるでしょう。

RAG MUSIC 編集部

トランペット吹きの子守歌Leroy Anderson

トランペットの持つ多様な魅力を堪能できる『トランペット吹きの子守歌』は、穏やかで哀愁を帯びたメロディが心に響く名曲です。

この曲には、スコットランドの民謡などに見られるヨナ抜き音階が使われており、独特な憂いを帯びた雰囲気を作り出しています。

ファンファーレのような金管楽器らしい響きの裏に隠された、切なくも温かいトランペットの音色を十分に味わえる1曲といえるでしょう。

RAG MUSIC 編集部

華麗なる幻想曲Jean-Baptiste Arban

作曲家であり、金管楽器の仲間であるコルネットの演奏者としても活躍したジャン=バティスト・アルバンの作品『華麗なる幻想曲』は、複雑で技巧的でありながらも表情豊かなメロディが印象的な作品です。

この楽曲には三連符やトリプル・タンギングなど、演奏者の技術を極限まで引き出す要素も含まれており、テクニックの有無が顕著に表れることから、学生コンクールでも頻繁に演奏されています。

曲を通じて、トランペットがどれほど豊かな表現ができる楽器であるかを実感できることでしょう。

RAG MUSIC 編集部

ブランデンブルク協奏曲J.S.Bach

バロック音楽の粋を集めた『ブランデンブルク協奏曲』。

特に「第2番 ヘ長調」は、トランペットが活躍する名セクションとして知られています。

煌びやかな旋律が特徴的で、管楽器と弦楽器の豊かな響きが融合し、華やかでありながらもどこか穏やかな気持ちに引き込まれます。

トランペットの澄んだ音色が時には力強く、時には哀愁を帯びてメロディを奏で、聴く者の心を鷲掴みにします。

この楽章で、トランペットの持つ多面性とバッハ氏の深い音楽的理解を味わうことができるでしょう。

鮮やかで夢のような組曲の一幕を体感するたびに、トランペットの新たな魅力を発見するかもしれません。

それはまさに、忘れがたい印象を残す楽曲と言えるでしょう。

RAG MUSIC 編集部

トランペット協奏曲 変ホ長調 Hob. VIIe:1Franz Joseph Haydn

『トランペット協奏曲 変ホ長調 Hob. VIIe:1』は、古典派を代表する作曲家、ヨゼフ・ハイドンが手掛けたトランペットの名曲で、コンクールや演奏会で取り上げられることも多い作品です。

この曲は、すべての音域を半音階で演奏できる有鍵トランペットの開発者、アントン・ワイディンガーのために書かれた作品で、彼が開発した革新的な楽器の魅力を余すことなく発揮しています。

第1楽章は輝かしく、第2楽章はしなやかなメロディが心を打ち、第3楽章のテンポの速い動きは聴く人々を魅了します。

RAG MUSIC 編集部

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