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トランペット演奏が不調なときの改善法
最終更新:

トランペット演奏が不調なときの改善法

トランペットの不調に陥った時にすぐ効果を実感できる練習方法を紹介します。

不調の原因

トランペット演奏

http://o-dan.net/ja/

不調には多かれ少なかれ、必ずその兆候が現れます。

そしていつもと大きく変わったことをすると不調の原因になってしまったりもします。

たとえば……

などなど……

一例ではありますが、自分の経験から総じて長時間吹いた場合はあまり良い結果につながらないことが多いです。

こと、トランペットを吹くことに関していえば、練習時間=上達にはならないということです。

もちろん曲の中のパッセージの練習や反復練習はある程度時間をかけることが必要です。

ですので不調に左右されないためにトランペットを吹く上で一番意識するべきポイントは、

トランペットを吹く感覚を養うことです。

ここが最重要です。

ここがブレなければその土台に技術だったりハイトーンを出すことだったりそういったスパイスを上に積み重ねて行けばよいだけです。

ここがマスターできれば1日2時間も3時間も練習することは必要なくなります。

話がそれてしまいましたので、後日この「トランペットを吹く感覚を養う」ことについて記事を書いていこうと思います。

話を戻します(笑)。

トランペットを吹いていて不調に陥った時にすぐに効果を実感できる練習方法

ブレスをするときに口からではなく「鼻」から吸う

普段みなさんはブレスの際、楽器を吹く前に口から息を吸いますよね?

それを「鼻から吸う」に変えてみてください。

あまり長い拍を吹かず、1つの音でロングトーンを何回かやってみましょう。

僕は曲などで音出し1発目に高音を出さなければいけない時によくする練習なのですが、これは不調時にも効果があります。

管楽器を吹く際、一番アクシデントが起こりやすいのは最初の1発目の音を出すときです。

そしてそのアクシデントの原因のほとんどがブレス後、マウスピースに息が入る瞬間にアンブシュア・アパチュアが動いてしまうことです。

これはなかなか自覚を持ちにくいだけに、鏡でも見ないとなかなかわかりません。

あと、若干抽象的な表現になりますが、鼻からブレスすることで口回りの余計な力が抜け、アンブシュアをコントロールできるようになります。

アパチュアの部分を中心にアンブシュアを整えるようなイメージで吹いて気持ち良いポイントを探してみてください。

吹いて気持ち良いポイントというのがかなり大切になってきます。

楽器を右手で支える

ハッ!?って感じですが(笑)。

片手で持つことを想像された方にはすみません。

両手で持ちます(笑)。

人によって差はあると思いますが、右利きの人は楽器を左手で支えている方がほとんどだと思います。

これもなかなか無意識でやっていることの分野なので、自覚しにくいと思います。

左手で楽器を支えている(プッシュしている)人は楽器を両手で持つ際に、左手は楽器を握るも添えるようなイメージ、右手は楽器が下に落ちていかないようにキープするイメージで吹いてみましょう。

息が入っていく感覚だったり、音色の違いを体感できると思います。

後日プッシュについても記事を書こうとおもうのですが、この練習はプッシュを回避するためのものではなく、プッシュは人間の骨格の作りからむしろしないとだめです(笑)。

ベンディングを使った練習

ベンディングを使った練習もおすすめです。

ベンディングという言葉を知らない方のために。

ベンディングのベンド(bend)とは折り曲げるという意味もあり、演奏方法も同じで出した音を下げてまた本来の音に戻す方法です。

この練習は人によって合う合わないがありますが、やり方さえ間違えなければ、効果が体感できる練習です。

ウォームアップにも最適です。

練習の仕方としては、ど真ん中のFからベンディングで半音ずつ降りていく練習。

ex)F→E→F→E(1つの音は2拍ずつ、最後の音はロングトーン)

真ん中のFからベンディングで半音ずつ上がっていく練習

ex)F→E→F→Fis(1つの音は2拍ずつ、最後の音はロングトーン)

こんな調子で上下ベンディングをして出せるとこまで出しましょう。

必ず休み休み1つずつ音を確認するように丁寧にゆっくり吹くことが大切です。

ベンディングはニュアンスと正しいやり方が難しいのでぜひレッスンの際に見てもらう
ことをおすすめします。

ぼくがちょうど高校3年の音大受験前に調子を崩し、改善されないまま音大のクリニックに参加しました。

そこで、大学時代の師匠になる先生のレッスンを受けやった練習がこのベンディングです。

そして事実この練習で調子は改善されました。

ベンディングを習得してから曲中で使える音域が格段に広がり、音色も改善されました。

そんなお得な練習がベンディングです。

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ライタープロフィール

trp-lesson

トランペット奏者

trp-lesson

中学1年の時より音楽高校、音楽大学トランペット専攻を卒業し、現在もトランペットを吹いております♪

ウェブサイト:http://ameblo.jp/trp-lesson

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