春から新しくトランペットをやりたい!新入生へアドバイス
春から新しくトランペットをやりたい!でも全く触ったことも吹いたこともない……音が出るのか心配……などなど。
そんな新入生へのアドバイスや、実際に行う上での大切なポイントをまとめてみました。
トランペットという楽器については、以前アップしているのでそちらも併せてお読みください。
もくじ
音が出るのかな……?
まず一番に不安になるポイントですね。
答えから書くと、最初から音が出る方もいれば出ない方もいます。
「そんなのそうだよ!」と突っ込まれてしまいそうですが、今までの経験上の率直な感想です。
「音は時間をかけて磨く物であって最初だけが肝心ではないのです。」
そんなことを言っても「楽器を決める時に音が出ないとトランペットになれない」んです……
これは小学生~高校生まで一貫してある悩みことで「来週に楽器を決めるテストがあるのでレッスンを受けに来ました」は、かなり上位の1つです。
文字だけで伝えるのには限界があるので、同じような状況にある方はお近くの楽器店や先生などに相談されるのが最もベストです。
そんな環境がないし時間もない、早く実用的な楽器の吹き方を知りたい!
それでは本題のトランペットの吹き方を書いてみましょう。
吹き方に定まった物はありませんが(指導をされる先生によってさまざまです)、私が指導する上で良く例える「トランペットを吹く状態と似ている口の形」を書いてみましょう。
※本来は金属製のマウスピースで行うこと。
決してオススメはしないですがプラスチックのマウスピースでも初回に限り可です。
理由としては金属製マウスピースは値段が高いので、これから続けるか分からない段階のみプラスチック製マウスピース(1000円以内)で良いと考えています。
ストローでシェークを飲む際の唇の状態
シェークを飲む時の口の形を思い出してください。
細いストローを上下の唇で挟んでいますよね、その挟んだ状態からストローだけを抜きます(口の形はキープしたまま)。
力が入っていない柔らい状態の唇で、唇の真ん中に小さな空気の通り道(アパチュア)ができたことと思います。
初心者がトランペットを吹く際にはそのアパチュアがとても重要になってきます。
この唇の状態をイメージしマウスピースを充て、息を吹き込み上下の唇を振動させていきます。
音が出るかのテスト当日にやることは?
まずはリラックスすることです。
上記にあるように「力が入っていない柔らかい唇の状態」がとても大切です。
深く息を吸い、落ち着いて演奏すること。
音が出なくてもゆっくり焦らず、音が出るのを待ちましょう。
ムキになり過ぎてマウスピースを過剰に押し付け過ぎたり、柔らかい唇の状態を崩してアパチュアを壊さないように!
音はいつか必ず出るもんだと思い、落ち着いてやりましょう。
最後に
私は中学生の時、運良くトランペットになれましたが、最初は全く音が出ず、マウスピースでの練習だけで2カ月を要しました。
当時のトランペットを吹くことの大変さやつらさは今でも鮮明に覚えています。
ですが、最初だけが肝心ではない。
と今でも強く思っており、生徒に対してもそう思っています。
楽器を演奏するということは、本来はもっと長い目で見て指導し、成長していかなければなりません。
もしテストでトランペットに選ばれなくても、決して才能がない訳ではありません。
機会が今ではなかっただけです。
別の楽器になっても一生懸命に勉強し、楽器から多くのことを学んでください。
それでもトランペットがやりたければ、また自分でチャンスを作るのです。
先生に付くでも良し、時間を見つけてトランペットを自主練習するでも良し、方法はいくらでもあります。
選ばれなかったことに残念がるのではなく、必ず前を向いて楽しい音楽生活を送ってください。
道はいくらでも広がります。
全ての皆様により良いトランペット人生が送れますように。
ライタープロフィール
トランペット奏者
林沙希
4歳からピアノを始め、中学よりトランペットを始める。
音楽高校を経て、都内音楽大学トランペット専攻を卒業。
奏者だけではなく、アレンジャーとしても活動をし、自身でオーケストラを立ち上げ等これまでも自主企画ライブを毎年行う。
音楽アーティストのレコーディングに参加し、全国公演オーケストラアレンジャーチームにも参加。
Twitter:Tp_s_a_k_i
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