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トランペットをはじめたい!その前に知っておきたい基礎知識
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トランペットをはじめたい!その前に知っておきたい基礎知識

見たことや聞いたことはあるけど、実際トランペットとはどんな楽器なの?

どんなことができるの?

などなど…。

まずは初心者の方にトランペットのアレコレをご紹介いたします。

トランペットとは?

トランペット

http://www.photo-ac.com/

まずトランペットの歴史について軽くご紹介いたします。

はるか昔、新石器時代にはメガホンのような(又はブブゼラのような形)トランペットの祖先がすでに存在したといわれています。

その時は、まだ今のトランペットのように音程を正確に定めるための「ピストン」がありませんでした。

それから時代が変わりゆくにつれ、トランペットも人と共に進化をし続け今の形状にいたりました。

そんなトランペットですが、今ではさまざまな種類のトランペットが存在し、いろいろなジャンルや場所で活躍しています。

次にトランペットの種類についてご紹介いたします。

トランペットの種類

どのジャンルでも花形とされるトランペットですが、さまざまな種類があります。

B♭トランペット

Bフラットトランペット

http://jp.yamaha.com/products/musical-instruments/winds/trumpets/bb-trumpets/

最もメジャーで最もよく使用されており、みなさんが「トランペット」と聞いてイメージされる楽器がこれです。

クラシック、ジャズ、ポップスなど…シーンを問わず、多くのプレイヤーが使用されています。

Cトランペット

Cトランペット

http://jp.yamaha.com/products/musical-instruments/winds/trumpets/c-trumpets/xeno_series/?mode=series#

これは主にクラシックをメーンで使用する場合が多いトランペットです。

B♭トランペットと見た目もほぼ一緒なのですが、音色がB♭トランペットよりも明るく華やかな音がでます。

海外の女性トランペット奏者が好んで使っており筆者も大好きです。

フリューゲルホルン

フリューゲルホルン

http://jp.yamaha.com/products/musical-instruments/winds/flugelhorns/

よく「トランペットなのにホルン?」とたずねられますが、れっきとしたトランペットの仲間です。

見た目も音色もB♭トランペットとは全く違い、見た目は丸く太く、音色は暖かく、それこそホルンのような丸みがかかった音がします。

オーケストラではあまり使う機会がありませんが、金管アンサンブル、ジャズやバラードetc…といったシーンで使用されることが多い楽器です。

ピッコロトランペット

ピッコロトランペット

http://jp.yamaha.com/products/musical-instruments/winds/trumpets/piccolotrumpets/ytr-6810s/?mode=model

B♭トランペットの約2/3程度の小さな楽器で、真珠の粒のようなキラキラした音色が特徴です。

クラシック曲やオーケストラでの活躍がメーンですが、その他ジャンルでも使用されることがあります。

これまでに3つのトランペットの親戚をご紹介いたしましたが、さらにE♭トランペット・Dトランペットなど、まだ種類があり色々なタイプのトランペットがあるのも特徴です。

何をそろえたらいい?

トランペット

http://www.photo-ac.com/

まずはトランペット本体。

トランペットもたくさんの種類がありますが、まず最初に手に取るのはB♭トランペットがよろしいかと思います。

そして次に「マウスピース」というパーツです。

マウスピースはトランペットから音を出すために必ず必要なパーツです。

息を吸い声を出す時に使われる、いわば声帯のようなパーツだと思っていただければよいです。

トランペットを吹くだけなら、この2点さえあれば十分です。

あとは、メンテナンスに欠かせないバルブオイルや、スライドグリスなど。

楽器店で購入される場合はほとんどが付属品として付いてくることが多いので、何か分からないことがあれば楽器のことを知っている店員さんに聞いてみましょう。

なにから始めればいい?

YAMAHAマウスピース

http://www.trumpetstudio.com/rapidcartpro/index.php?catalog/all/-/name/1

トランペットで必要なマウスピース。

まずはマウスピースで音がでることを確認してみましょう。

マウスピースを口に当てバズィング(Buzzing)をおこないます。

次に、楽器にマウスピースを付けてバズィングをしてみましょう。

バズィングのやり方

語源は唇が上下に細かく震えることで、まるで蜂(Buzz)の羽音のような音が出ることからきています。

付ける際に可能であれば左手でマウスピースを口にあて、右手でトランペットを持ちましょう。

そして、マウスピースで音を出した状態をキープしながら、そのままトランペットへマウスピースを付けます。

この方が、最初からマウスピース+トランペットの状態で吹くより、マウスピースでの息の流れを維持しながら、よりナチュラルなままトランペットを演奏することが可能です。

最後に

どうでしょう、音は出ましたか?

音が出た方もうまくいかなかった方もブラボー!

とてもよいスタート地点に立てました。

トランペットとかかわれる喜びをこれからも大切にし、感謝の気持ちを忘れずたくさん吹いてあげて下さい。

その気持ちをトランペットは決して裏切りません。

ともによいトランペット人生を!


ライタープロフィール

林沙希

トランペット奏者

林沙希

4歳からピアノを始め、中学よりトランペットを始める。

音楽高校を経て、都内音楽大学トランペット専攻を卒業。

奏者だけではなく、アレンジャーとしても活動をし、自身でオーケストラを立ち上げ等これまでも自主企画ライブを毎年行う。

音楽アーティストのレコーディングに参加し、全国公演オーケストラアレンジャーチームにも参加。

Twitter:Tp_s_a_k_i

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