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オーケストラの名曲。クラシック音楽・交響曲おすすめ
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オーケストラの名曲。クラシック音楽・交響曲おすすめ

誰でも日常的に耳にする音楽、クラシック。

なじみのない方にとっては、ハードルの高いジャンルではありますが、その音楽性はあらゆるジャンルのなかでも、特に洗練されています。

今回は、そんなクラシックの花形であるオーケストラの名曲をピックアップしてみました。

管弦楽で最も規模の大きい交響曲が好きな人が楽しめるマイナーな曲や、クラシックを聴く機会が少ない方も楽しめるメジャーな作品もピックアップしています。

ぜひチェックしてみてください。

もくじ

オーケストラの名曲。クラシック音楽・交響曲おすすめ

組曲「惑星」より木星Gustav Holst

イギリスの作曲家であるホルストが作曲した『惑星』の中の1曲。

この『惑星』は占星術における惑星とローマ神話の関係にインスピレーションを受けて作られた作品であり、海王星・火星・金星・木星・土星・天王星・水星の7つの楽章から構成されています。

日本では、平原綾香さんが『ジュピター』として発表したことで有名なこの曲の中間部ですが、イギリスでは愛国歌・賛美歌として知られていて、第二の国歌とも呼ばれています。

独特な和声や色彩が豊かなオーケストレーションが、私たちを宇宙へと誘ってくれます。

HATSUMI

交響曲第40番Wolfgang Amadeus Mozart

モーツァルトの「三大交響曲」の中の1曲。

彼が作曲した交響曲はほとんどが長調の曲であり、短調はこの曲を含めて2曲しかありません。

この曲を作曲した1788年頃、モーツァルトはさまざまな傑作を残しており音楽的には充実している時期でしたが、父レオポルトや長女テレジアが亡くなるなど私生活では不幸が続いた時期でもあり、そのような不幸が短調の曲を生み出したのかもしれません。

モーツァルトらしい軽やかさと強い情動と悲劇性を併せもつこの曲は、多くの人々の心をつかんで離さない魅力を持っています。

HATSUMI

ラプソディ・イン・ブルーGeorge Gershwin

ジャズとクラシックを融合した「シンフォニック・ジャズ」として高く評価されており、ガーシュウィンの名を一躍世界に広めることとなりました。

ボストンへ向かう汽車のなかで、鉄道のリズムからこのラプソディの着想が突然ひらめいたというこの曲は、まさに蒸気機関車が今にも発車しそうな様子や、徐々に加速し進んでいく様子がイメージされますよね。

オーケストラの軽快なジャズ風のリズム、管楽器のさまざまな奏法による多彩な音色、そしてピアノの即興に近いカデンツァなど、聴きどころ満載な曲です!

HATSUMI

行進曲「威風堂々」第1番Edward Elgar

イギリスの作曲家エドワード・エルガーの名を広く知らしめている管弦楽のための行進曲集『威風堂々』の中でも、最も有名な1曲です。

中間部の旋律は特に有名であり、イギリスでは「希望と栄光の国」と題され、第2の国歌として愛唱されています。

ロンドンで開催される夏のクラシックコンサート「BBCプロムス」では、その最終夜「ラスト・ナイト・オブ・ザ・プロムス」の第2部の最後を締めくくるトリの曲として、この曲が恒例として演奏されます。

『威風堂々』の原題は、シェイクスピアの戯曲「オセロ」第3幕第3場のセリフから取られたタイトルです。

HATSUMI

「ペール・ギュント」より 「朝の気分」Edvard Grieg

ヘンリック・イプセンの戯曲『ペール・ギュント』のために作曲したノルウェーを代表する作曲家グリークの劇付随音楽。

戯曲は、自由奔放なペール・ギュントが旅に出て年老いて帰ってくるまでの物語がつづられています。

全26曲ある付随音楽のうち、数曲を取り上げて組曲としても出版されています。

この『朝の気分』は第4幕の冒頭で流れる音楽で、サハラ砂漠の朝を描く明澄な曲です。

フルートの旋律は特にも有名で、朝日が砂漠を美しく照らしているかのような壮大さが感じられます。

HATSUMI

交響曲第9番「新世界より」Antonín Dvořák

後期ロマン派に位置するチェコの作曲家でありながら、アメリカに渡り音楽院院長として音楽教育に貢献した作曲家として知られているアントニン・ドヴォルザークの交響曲。

新世界よりという副題は「アメリカから故郷ボヘミアへ向けてのメッセージ」という意味を持ち、ドヴォルザークのアメリカ時代を代表する作品として有名な楽曲です。

『遠き山に日は落ちて』などにアレンジされている第2楽章や、映画『ジョーズ』を連想させる始まりから荘厳な曲調へと変化する第4楽章など、あまりクラシックに詳しくない方でも耳にしたことが多いのではないでしょうか。

クラシックで何から聴けばいいのかわからない方にもおすすめのクラシックナンバーです。

星野貴史

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