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【2024】海外の人気サックス奏者まとめ

サックスはジャズに限らず、ポップスのフィールドやロックなど、多くのジャンルで耳にする楽器です。

ステージの花形としても名脇役としても活躍するサックス奏者に対して、何となくカッコいいしオシャレといった憧れを抱いている方も多くいらっしゃるかもしれませんね。

本稿は、さまざまなジャンルにおける有名なサックス奏者に注目した記事となっています。

こういった記事は往年の名プレイヤーを中心の紹介となってしまいがちですが、新世代のジャズシーンやユーチューバーとして活躍するサックス奏者まで、近年注目すべきプレイヤーたちも幅広く取り上げていますよ。

ぜひご覧ください!

【2024】海外の人気サックス奏者まとめ

Go My Heart, Go To Heaven (Shabaka And The Ancestors)Shabaka Hutchings

ロンドンジャズシーンを牽引するシャバカ・ハッチングスさんは、さまざまなジャンルを横断する独創的な音楽性で脚光を浴びています。

彼は1984年生まれで、数々のバンドやプロジェクトで活動しながら、ジャズの新たな地平を切り開いてきました。

特に、Shabaka and the AncestorsやThe Comet Is Comingといったバンドでは、アフリカンジャズやスピリチュアルジャズ、アヴァンギャルドジャズといったジャンルを融合させ、新しいジャズの形を提示しています。

2016年のアルバム「Wisdom of Elders」や、2022年のソロアルバム「Afrikan Culture」のリリースは、彼の多様な音楽性と独自の世界観を示しており、ジャズを中心に音楽を愛する人々から高い評価を受けています。

シャバカ・ハッチングスさんの音楽は、トラディショナルなジャズの枠を超え、リスナーを新たな音楽的体験へと誘ってくれますよ。

RAG MUSIC 編集部

Bone And SoilChelsea Carmichael

チェルシー・カーマイケルさんは、英国出身の非常に才能あるサックス奏者です。

2019年5月には、Total Refreshment Centre関係のイベントでの南アフリカバンドThe Brother Movesとの共演がシャバカ・ハッチングスさんの目に留まり、彼の新しいレーベルでレコーディングする機会を得ました。

コンサーバトワールでの訓練を受け、マーキュリー賞にもノミネートされたバンドの一員としても認められています。

彼女のデビューアルバム「The River Doesn’t Like Strangers」は、ジャマイカのリオグランデ川とポートランド教区のグラントレベルをテーマに黒人音楽とカリブ海ディアスポラからのインスピレーションを得た作品です。

チェルシー・カーマイケルさんの音楽は、ジャズを軸にしながらもさまざまなジャンルを自由に行き来し、その柔軟性で多くのファンを魅了し続けています。

RAG MUSIC 編集部

Giant StepsJohn Coltrane

アメリカのノースカロライナ州で1926年に生まれたジョン・コルトレーンさん。

下積み時代が長かった彼ですが、1955年にマイルス・デイビスさんのグループに入ったころから注目され始めました。

ハード・バップ、モード・ジャズ、フリー・ジャズのジャンルでたくさんの録音を残し、またコルトレーンチェンジといわれる独特のコード進行を編み出しました。

その功績は大きく現代のサックス奏者に最も影響を与えた一人ではないでしょうか。

平川雅子(ボーカリスト:坂田水雅子)

Forever Young (Alphaville Cover)Alexandra Ilieva

アレクサンドラ・イリエバさんは、2022年と2023年にリリースされたシングルやアルバムで知られるアーティストで、特に「How Deep Is Your Love」や「Love Me Tender(Good Flow Version)」などの楽曲でその才能を発揮しています。

イリエバさんの魅力は、彼女がカバーする楽曲に対する独自のアプローチにあります。

マルチインストゥルメンタルアレンジを施された彼女の音楽は、聴く者に新鮮な感動を提供します。

ポップ、ロック、ソウルといった幅広いジャンルの楽曲を、サックスを始めとした様々な楽器で表現するイリエバさんの演奏は、確かな技術と豊かな音楽性を感じさせてくれます。

特に「Wicked Game」や「I Will Survive」などの名曲をイリエバさん独自のスタイルで聴かせるその才能には特筆すべきものがありますね。

RAG MUSIC 編集部

I’ve Got RhythmCharlie Parker

1920年に生まれたチャーリー・パーカーさんは、アルトサックス奏者で、その後ジャズ界に大きな影響を与えるマイルス・デイビスさんを見いだした人としても知られています。

今までのジャズとは違った即興演奏をメインにしたビバップスタイルを確立させ、従来のスタンダードソングのコード進行をもとにビバップならではの複雑なテーマのメロディーを編み出しました。

若くして亡くなった彼の生涯は伝記や映画などでも知られています。

平川雅子(ボーカリスト:坂田水雅子)

Don’t Forget You’re PreciousAlabaster Deplume

イギリス出身で、マルチインストゥルメンタリストとしても知られるアラバスター・デプルームさん。

ジャズ、フォーク、ワールドミュージック、クラシック、スポークンワードという多岐にわたるジャンルを融合した彼の音楽は、2012年のデビューアルバム「Copernicus」で一躍脚光を浴びました。

彼の持つ音楽的探究心は、同アルバムでの繊細なアレンジメントと懐かしいメロディによって、聴く者に新しい音楽の世界観を開示します。

特に注目すべきは、学習障害を持つ二人の男性からインスピレーションを得た「To Cy & Lee: Instrumentals Vol. 1」です。

社会的なメッセージを音楽を通じて伝えるアラバスター・デプルームさんの取り組みは、ただ美しいだけでなく深い意味を持っていますね。

RAG MUSIC 編集部