世界の有名クラリネット奏者~クラシックからジャズまで
柔らかい音色を持ち、さまざまな種類があって幅広い音域をカバーすることができるクラリネットは、吹奏楽などでも人気の高い楽器です。
クラシックに限らず、ジャズやポップスなどでも使われていますし、アンサンブルに溶け込みやすく脇を固める重要なポジションはもちろん、主役級の活躍も可能というのが特徴ですよね。
有名な童謡『クラリネットをこわしちゃった』でクラリネットという楽器の存在を知った、という方も多いかもしれません。
こちらの記事では、クラシックやジャズ・ミュージックの世界で活躍するクラリネット奏者を集めてみました。
これを読めば、クラリネットのことがもっと身近に感じられるかも?
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世界の有名クラリネット奏者~クラシックからジャズまで
ガーシュウィン/ラプソディー・イン・ブルーAlessandro Carbonare
イタリア人にしてフランス国立管弦楽団首席を15年務め、2003年からはサンタ・チェチーリア国立音楽院管弦楽団の首席奏者として活躍している大人気クラリネット奏者のアレッサンドロ・カルボナーレさん。
1967年に生まれたイタリアはデゼンツァーノ・デル・ガルダ出身のカルボナーレさんは幼少期からクラリネットに親しみ、ヴェローナ音楽院を首席で卒業後も著名なクラリネット奏者に師事、若手きっての実力派ソロ・クラリネット奏者としてヨーロッパを中心に名声を獲得。
あの世界的に有名な指揮者のクラウディオ・アバドさんに招かれてアバドさんの指揮する管弦楽団との共演を果たすなど、その突出した才能で現代クラシック音楽界において最も注目されているクラリネット奏者です。
定期的な来日を果たしており、2010年にピアニストの黒田亜樹さんと共演した公演が『ライヴ・イン東京』としてリリースされていますね。
実際に彼の公演に足を運ばれて、その華麗なテクニックに圧倒されたという方も多いのでは?
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J.S.バッハ/G線上のアリアRichard Stoltzman
現代のクラシック音楽界の中でも最も著名なクラリネット奏者として知られる、アメリカはネブラスカ州オマハ生まれのリチャード・ストルツマンさん。
数え切れないほどのオーケストラとの共演やソロ活動をこなして多くの録音を残し、ジャズやラテン音楽にポップス、現代音楽にいたるまで従来のクラシック音楽の枠内に収まらないクロスオーバーな音楽活動も展開してクラリネットという楽器の可能性を大幅に広げて、さらには2度のグラミー賞受賞経験を持つといったように、文句なしの世界最高峰のソリストとして2020年代の今もバリバリの現役として活躍する偉大な開拓者です。
2012年には日本人マリンビストの吉田ミカさんと結婚、お二人は夫婦で「リチャード&ミカ・ストルツマン」としての活動も行っており、ジャンルをこえた作品はもちろん純然たるクラシック音楽作品、ジャズ作品の両方をリリースするなど精力的に作品を発表し続けています。
クラシック愛好家でもジャズ愛好家でも楽しめる、ストルツマンさんの卓越したクラリネット奏者としての実力をぜひ味わってみてくださいね。
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W.A.モーツァルト/クラリネット協奏曲 第3楽章橋本杏奈
日本生まれでロンドン在住、眼鏡のルックスが特徴的な橋本杏奈さんは、世界が注目するクラリネット奏者としてワールドワイドな活躍を見せる存在です。
幼少期よりイギリスで育った橋本さんは12歳の若さでケンブリッジ音楽祭にてリサイタル・デビュー、15歳でイギリス室内管弦楽団とコンチェルト・デビューを果たし、国内外の多くのコンクールで優勝を果たすなどの早熟な才能を発揮、日本も含む名門オーケストラと多くの共演、ソロ・アルバムも含めた作品もリリース、さらには王立バーミンガム音楽院クラリネット講師でもある、という精力的な活動を続けています。
弟子をとらないことで知られている世界最高峰のクラリネット奏者、マイケル・コリンズさんの唯一のお弟子さんでもあるのですよ。
そんな橋本さんは、英国作曲家の楽曲にフォーカスしたソロ・アルバム『A Touch of Britain』など、イギリスへの深い愛情を注ぎこんだ作品も発表しています。
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花は咲く(祈りのとき)藤井一男
国内外で活躍、日本が誇るクラリネット奏者の第一人者として活躍している藤井一男さん。
クラリネット奏者としての輝かしい経歴はもちろん、クラリネットアンサンブル「東京007」や「Revolution」のプロデュース、アカデミー&ワークショップを開催するなど後進の育成活動にも精力的で、新しいリード「ドリームリード」を開発するといったように、日本のクラリネットの歴史に多大なる貢献を果たしている方なのですね。
実娘の香織さん、裕子さんの藤井姉妹はそれぞれフルートとピアノで才能を発揮しているミュージシャンであり、親子や姉妹で共演して観客を大いに楽しませてくれています。
そんな藤井さんは、1979年に日本人クラリネット奏者を集めた「東京クラリネット・アンサンブル」を結成、その名義で多くの作品をリリースしています。
クラリネットの持つ音色の美しさ、豊潤さを存分に味わえる作品群をぜひチェックしてみてください。
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シューベルト 岩の上の羊飼いPeter Schmidl
祖父、父と三代に渡ってウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の首席奏者を務めているペーター・シュミードルさんは、チェコ生まれのクラリネット奏者です。
ソリストとして名門オーケストラと多くの共演を果たし、室内楽団の一員としても活躍して世界中で演奏を披露、録音作品も多数残しています。
ウィーン国立音楽大学の教授として後進の育成にも力を注いでおり、名門ベルリン・フィル首席奏者のヴェンツェル・フックスさんなど、世界的に著名なクラリネット奏者がペーターさんの指導を受けて世に送り出されています。
ここ日本では草津夏期国際音楽アカデミーなどのマスタークラスに講師として参加するなど、音楽の教育家としても多大なる貢献を果たしている存在なのですね。
シュミードルさんの関わった録音作品であれば、クラシック音楽のクラリネットを聴いてみたい、という初心者の方も安心して聴けるまろやかで極上の音楽体験を提供してくれますよ。
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Sonata for clarinet soloSebastian Manz
祖父はバイオリニスト、両親はピアニストという音楽家の家系に生まれたセバスティアン・マンツさん。
彼は2008年にめったに1位を出さないことで有名なミュンヘン国際音楽コンクールで40年ぶりに1位を受賞しました。
それだけで彼のすごさがわかるのではないでしょうか。
それ以来、クラシックの若手演奏家の中ではとても人気のある演奏者です。
彼の多才な音色と表現力を聴いていると、彼の世界に引き込まれてしまいます。
これからも注目の演奏者の一人ですね。